拒絶
突然あの人に会えなくなりました。
電話は繋がらず、ラインはブロックされ、メールは弾かれて返ってきます。
拒絶の理由が何も分かりません。
自分の身体から血の気が引いていくのが分かりました。
あの人の瞳に永遠を見たほどなのに、ここまでの完全な拒絶をされる日が来るとは思っていませんでした。
胸が深くえぐられて、もう戻ることはないと思われるほどでした。
夜はあの人の優しい言葉を思い出してはひたすら泣き、
疲れてうたたねしても、胸の痛みで起きてしまいます。
それを何度か繰り返すうちに朝がやってきます。
仕事では何とか自分を保っていられますが、夜はまた眠れません。
ほとんど眠らない生活を続けて4日目の夜。
布団に仰向けになり、天井の常夜灯をぼんやり見つめて、私は妙に静かな気持ちになっていました。
身体を丸めて無く気力もなく、力も入らなくなっていました。
何も考えられないまま、ずっとそのままでいました。
何時間か経っていたと思います。ふと
「あなたは私のことをどう思っているの?」
と心の中でつぶやくと、あの人の声で
「一緒に居たいと思っている」
と聞こえ、次の瞬間、私の胸から背中にかけて大きな穴が開き、そこをザラザラとしたものが一気に駆け抜けていきました・・・。
恋愛だけに生きたいと思う気持ちを振り払い、僕は仕事に生きることにした。
君の一挙手一投足によって自分で制御できないほどの感情が押し寄せることに、僕はもう耐えられなかった。
自分が自分でなくなる恐怖。
支配されている恐怖。
一歩も動けなくなる恐怖。
前のように君に優しい言葉をかけることは、もう無理だった。
別れの理由はもっと言えない。訊かれるのも怖い。君がうるんだ瞳で「何故?」と訊いてきたら、僕はどうなってしまうか分からない。
ランナーとチェイサー
真実の愛『ツインソウル応援プロジェクト』 より引用
【第4段階:ランナーとチェイサー】
人間のエゴは消滅を恐れ、蓄積されたすべての否定性が表面化し、感情や精神面に様々な抵抗が起こります。ツインソウルの一方もしくは両方は感情的になり、恐れや怒りや罪の意識などが溢れ出し、耐え難い程の痛みを感じます。魂レベルの強い痛みに耐えきれず、ツインソウルの一方は通信を遮断し相手から逃げ出そうとします。この逃げ出した一方はランナーと呼ばれています。
もう一方は関係を修復しようと試み、ランナーを追おうとしますが上手くいきません。こちらはチェイサーと呼ばれています。チェイサーはランナーの予期せぬ行動に深く傷付き、その理由を知る為に出来る限りの事をします。これは、チェイサーの霊的な目覚めに繋がります。
エゴとの戦いは非常に困難なので、多くのツインソウルがなかなか次の段階へ進むことが出来ません。やがて二人はそれぞれの道を歩む中で、そこから多くの事を学んでいきます。離れていても、相手を想う気持ちは潜在意識を通して伝わり、お互いの心を強く支え合うでしょう。
物理的な別れ
あの人が会社を辞めると私が知ったのは、退社の前日でした。
同僚との雑談で「〇〇さん、明日までですね」と聞いて、初めて知ったのでした。
驚く私を見て、同僚の方が「〇〇さんから直接聞いていると思ってたから・・・。知らなかったの?」と驚くほどでした。
どうやらあの人と私はまあまあ仲が良いと周りから認識されていたようで、それで私は退社の前日まで知らずに過ごしてしまったのです。
音信不通
その日の夜に「会社辞められるんですね」とラインを送ったら何の反応もありませんでした。ブロックされているようでした。
メールは弾かれてかえってきました。
勇気を振り絞って電話をしましたが、勿論つながりませんでした。
前身から血の気が引くのがわかりました。
本人の意向で送別会は無いとのことで、終業時にあの人の挨拶があり、それが最後になりました。
私が初めてここに来た時は、じっと私を見つめてくれたのに、もう私を見ることはありませんでした。
ユング心理学的に見た第4段階
自分の深層心理にある異性像(ある意味理想の異性の姿)を相手に重ねていたものが、現実の人間の姿を見て落胆します。特に男性に顕著で、傷ついた自分に更に傷つくような状態。僕の恋人は僕をこんな目に遭わせるはずがないのに! と大失恋モードです。
体感を伴う強烈な幻覚を体験する
何日も碌に眠れない日が続き、冒頭に書いたように私は体感を伴う強烈な幻聴・幻覚を体験します。
あまりのリアルさにしばらくまばたきもできませんでした。
私はすぐにそれが幻覚であると分かりました。
学生の頃から心理学の本を読むのが好きだったので、幻覚についても多少の知識がありました。
しかし、見るつもりのないタイミングでの幻覚、それも体感を伴う幻覚は本当に衝撃です。
体験してみてよく分かりました。強烈な幻覚を体験した場合、現実のこととして捉えかねないリアルさがあると・・・。
「これなら『神託』だの『お告げ』だの、信じ込んでしまうのも無理はない。現実との区別がつかないほどのリアルさだもの。数々の奇蹟はこのようにして体験されたのだろう。これなら霊能者が霊を見ることも、UFO研究家がUFOを見ることも可能だろう・・・」
神秘体験の実際を身を持って知ったのでした。
変性意識状態
神秘体験と思い込んでしまいそうなほどの強烈な幻覚をもたらしたのは深い変性意識状態(トランス状態)です。
変性意識状態とは簡単にいうと、普段とは違う意識状態のことです。
何かに夢中になっているとき、人は変性意識状態になっています。映画を見ているとき、本を読んでいるとき、集中して音楽を聴いているときなどは、軽い変性意識状態です。
訓練し、軽い変性意識状態を保ちながら勉強したり運動したりできるようにする人たちもいます。この場合は「ゾーン」という用語が好まれて使われます。
就寝時に夢を見ているときはもう少し深い変性意識状態になります。
幻覚を伴うほどの深い変性意識状態はトランス状態とも呼ばれます。
深い変性意識状態(トランス状態)
この時、私は深い変性意識状態(トランス状態)になる条件が揃っていました。
・極限の肉体状態(4日間まともに眠っていない)
・脱力状態(横になり力が抜けていた)
・暗闇の中の灯りを見ている(常夜灯を眺めていた)
他にもトランス状態になりやすい条件はいくつかありますが、このときは3つも揃っていました。
この時の私は「ツインソウル」という概念を知りませんでしたが、変性意識状態についての知識がありました。
逆に、ツインソウルの知識があり、変性意識状態の知識の無い方が私と同じ体験をしたら、この強烈体験を「あの人からのテレパシーを受信した」「ハートのチャクラが開いた」と思い込んでしまうことでしょう。
少し深い変性意識状態になれば、割となんでもありの世界になります。
就寝時の夢がそうでですよね。そして人間の脳は現実に起こっていることと脳内で見ていることの区別が付きません。悪夢を見て、起床後もしばらく動悸が収まらないなどはまさにそれです。
この状態にはまれば、望んでテレパシーを受信することも、ハートのチャクラを実感することも、クンダリーニ体験をすることも可能です。それは自分が自分に見せている幻です。
がっかりされた方もいらっしゃると思いますが、体験したからこそ分かることがあります。これが本当のところです。
変性意識についてはこの本が非常に分かりやすいです。スピリチュアルに傾倒する危険性についても詳しく書かれています。
繰り返しますが、テレパシーはありません
ツインソウルの証としてテレパシーがあるという記述がネットで散見されますが、これは上記の引用元の「離れていても、相手を想う気持ちは潜在意識を通して伝わり」の部分をテレパシーと解釈したのだと思われます。
潜在意識をどう捉えるかによってここの解釈は大きく異なってきますが、霊能力を信じている人にはテレパシーと捉えるられるのでしょう、
テレパシーを信じるのは、「わたし、大きくなったらプリ○ュアになるの」と言っている幼女と同じレベルです。物語中に浸りきって現実との区別が付いていない状態です。本当にテレパシーのようなものが聴こえるのならば、それは深い変性意識状態での幻聴か、解離性同一性障害が疑わしいと思います。
脳内に何人かのキャラの違う自分がいて、頻繁に脳内で会議をしている人は軽い解離性同一性障害の疑いがあります。このタイプの人は簡単脳内で色々な声を再生できますので、テレパシーらしきものも脳内で流すことができるようになります。
眺めるぶんには好きですね。